記事の内容は基本的には振袖リフォーム・リメイクについてではありますが、弊店の業務内容である、桐タンスや、振袖以外の着物のお手入れやら、着物から洋服へのリメイク、着物からバッグなどのリメイクなどに関する記事を書きたいとおもいます。
本日は、リメイク商品の日傘と共通項である雨傘にちなんで、映画「シェルブールの雨傘」を題材にしてみましたので、よろしければお付き合いください。
シェルブールの雨傘
タイトルの題名のフランス・ミュージカル映画が今から約50年前、大ヒットしました。監督ドゥミ、音楽ルグラン(最近亡くなりました)主演カトリーヌ・ドヌ−ヴらが制作。全編セリフ部分も音楽で構成された、画期的なミュージカルです。着物から傘へのリメイクに無理やりこじつけたわけではありませんが、「傘」という共通項でブログを書いてみました。つたない文章で恐縮ですが、よければお付き合いください。
この映画の鑑賞には三枚のハンカチが要ると言われています。それほど、感動を覚える映画なのかもしれませんね。映画の物語をご存じの方も多いとは思いますが、簡単にストーリーを紹介します。
時はアルジェリア戦争のただ中。港町シェルブールに住む自動車整備工ギイと傘屋の娘、ジュヌヴィエーヴは結婚を誓い合い、将来生まれるてくるであろう娘の名前もフランソワーズと決めていました。
しかし、戦争激化のため、ギイに召集令状が届き、2年間兵役につとめることになります。二人は駅舎で別れを哀しみ合います。
ここで涙のハンカチ一枚。
残されたジュヌヴィエーヴは体調が悪く、診てもらったところお腹の中にはギイとの間の赤ちゃんが宿っていました。母親が経営する傘屋は業績が悪く、手持ちの宝石を売るべく宝石店を訪れますが、そこで裕福なカサールと出会い、その彼にジュヌヴィエーヴは見染められます。ジュヌヴィエーヴはギイとの手紙のやり取りがうまくいかず不安を覚えます。カサール氏からは、お腹の子供は自分たちの子供として育てるとの強い情熱に押されて、彼との結婚を決意します。
その後、帰還したギイはジュヌヴィエーヴが結婚してパリに移住したことをしって、哀しみ荒んだ生活を送るようになります。叔母と一緒に暮らしていたギイは、その病身の叔母の看病をしてくれていた幼馴染のマドレーヌから、叔母の死を告げられます。一人ぼっちになったギイはマドレーヌに「一緒にいてくれと」懇願します。ここでハンカチ2枚目。
マドレーヌは一生懸命に働いて生活を立て直すならと諭し、ギイは奮起してガソリンスタンドを経営するようになります。そしてギイとマドレーヌは結婚します。
場面は変わって数年後、季節はクリスマスシーズン。降りし来る雪の夜。一台のベンツがギイのガソリンスタンドに滑り込みます。そこに乗っていたのは、かっての恋人ジュヌヴィエーヴと娘フランソワーズ(ギイとの子供)。ギイとジュヌヴィエーヴはスタンドの事務所に入って簡単な近況報告をしあいます。ジュヌヴィエーヴは車の中にいる娘はあなたに似ている。会わないかと誘いますが、ギイは無言で首を横に振ります。別れ際、ジュヌヴィエーヴはギイに「幸せか」と問い、ギイーは「大変幸せ」だと答えスタンドを後にします。
ストーリーだけをとらえると涙を誘うほどのことではないと思いますが、バックの音楽の構成、編曲が観客の涙腺を緩める基になっているように思います。
これから先はジャズピアニスト根木マリサさんのユーチューブからの解説を参考にさせて頂きます。ガソリンスタンドの別れのシーンでは主題曲は嬰へ短調で流れます。そしてジュヌヴィエーヴが事務所の扉を閉めた後で、主題曲はト短調に転調(キーが上がる)します。さらにジュヌヴィエーヴの車が画面から消えたあと嬰ト短調に移調して映画が終わります。二人は完全に別れたということになります。ここで最後の3枚目のハンカチが必要となるわけです。
このように、主題歌を画面に応じて何度も転調を繰り返すことで、観客の気持ちを高ぶらせているのかもしれませんね。バックの音楽と画像の組み合わせを変えることで、観客の心情をわしづかみにする手法は、今でも決して色あせていませんね。ラストシーを何度見ても、泣ける裏にはちゃんとした計算がなされているとは、心憎いばかりです。
着物から日傘にリメイク
と、「シェルブールの雨傘」の話はこのくらいにして、着物から「日傘」へのリメイクの話に戻してみたいと思います。受け継いだ着物、思い出の着物を、単なる日傘として終わらせるのではなく、「シェルブールの雨傘」のような物語にしてみませんか。特に形見分けとしての傘は、着物に込めれたシーンがよみがえるとおもいます。
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基本的に通常のクリーニング屋さんと
着物専門店とは、設備やクリーニングの方法がことなります。
たとえば、通常のクリーニング屋さんでは品物を(着物)をドラムで回転しながら洗います。しかし、着物専門店の場合(多くは)は、着物は回転せずに溶剤(洗濯液)を回転させながら(すすぎ洗い)させながらネットに入れて洗います。
そのほかにも、事前に手作業で予備洗いをして、機械にいれます。
汗対策としては、ドライ洗いの前に純水で汗をかいた付近に霧をふきかけ、乾いた布で汗を吸い取ります。
それを何回か施したあとにドライ洗いします。
高価な着物だけに取扱いは慎重にならざるをえません。
したがって、手間がかかる分、料金も通常のクリーニングより高くなります
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1)他社のクリーニング店がどのような対応をされているのか、詳しくはわかりませんが、私共は着物専門店です。着物のみを取り扱っております。クリーニング屋さんが私共に加工を依頼されるケースもあります。